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最終更新:2009/12/21

日時:2006年4月2日(日) 12:20開場 12:30開演
場所:安中市文化センター ホール
入場:無料

時間高校名演目
13:30〜14:15 高崎東 春春〜harubaru〜 王 鷹
14:35〜15:10 新島(中学) パリー・ホッタと賢者の石 大橋むつお
15:30〜16:30 新島(高校) 修学旅行 畑澤聖悟

※以下感想。今年はカメラを忘れなかったのですが、充電切れのためまたもや写真なしです(涙)

■高崎東高校「春春 〜harubaru〜」

家出女子高生のさおりは従姉妹の女子大生はるかの元にやってきた。二人の織りなす交流のそばにいつもある、話題のパン屋さんのパン「春春(はるばる)」。さおりの母がやってきて「旅行に行くので頼みます」と言ってしまったり色々あって……。

創作台本です。ギャグ基調のちょっといい話という感じなのですが、「えー」とか「えっ……」とか「よっしゃー」とか「あっ」とか、そういう擬音語台詞が多く、シナリオ中の人物立てがややステレオタイプに映ります。台詞リアリティとでもいいましょうか、漫画的とでもいいましょうか、人物立てなり性格付けなりが出来ていないなという感じでした。構成についても、もっと工夫が必要でしょう。

シナリオの影響もあるのでしょうが、掛け合いも「間」がいまいち(かなり)悪く、なかなか笑えません。「間」を考えて演技してほしいなぁーという感じです。喧嘩のシーンでもやっぱり「間」が悪い。台詞をただ喋るのではなく、その裏に意味があるんだということを気をつけてほしいと思います。

ひとつ、ある意味話のキーアイテムである、パン「春春」をきちんと本物のパンで用意してたのはよかったと思います。なぜか「食べ物は本物を使わない」ことありき(先入観?)で、必要以上に本物を排除しがちに感じるのですけど、本物を用意してきたことは良いなと思いました。全体的に、真面目に取り組んでいて好感の持てる劇ではありました。

■新島学園中学校「パリー・ホッタと賢者の石」

高校ではなく新島学園中学のコンクール上演作品。まさしにハリーポッタの世界観を存在するとした上での、ぜんぜん違う場所での魔法学校(?)の魔法が使えず悩むパリーという生徒を中心としたコメディ。この本に収録されているもののようです。全体的に甘い感じの、そんなに面白い台本には思えませんでした。シナリオのネタが正面突破のギャグというよりは失笑狙いなんじゃないかというぐらい観ていて多少辛かった。どこでもドアとか。まあ検索してみるとこの手の本ばかり書かれてる方みたいですけど。

劇の方も全体的に緩い感じでした。意味もなく暴走族を配置して笑いをとったりとかはうまいなという感じで、高東とかと比べると「間や強弱」の使い方ができていました。ただ全体的に早口なので、もっとゆっくり話した方がいいと思います。演出面。全体的に「のっぺり」とした印象かあり、緩いというか、たるむというか、もっと「ぶっ飛んでる」感じにやった方がシナリオ的には合ってると思います。本に対しておとなし過ぎた感じはあります。全体的に「パッとしない」というのが正直な感想でした。

それでも技術的にはある程度ありますし、きちんと作られていたと思います。

■新島学園高校「修学旅行」

修学旅行3日目の夜、あるグループの部屋。女子5名、一人は体育会系、一人は生徒会長、一人は漫研、一人は真面目な班長、一人は新体操部部長。そんな部屋でおこる、修学旅行ならではのやりとりとドタバタのコメディ。やがて定番の「好きな男の子」の話になって……。ひと幕物の極めてよくできた台本と思ったら昨年の全国大会上演作品のようです。もうほんと、台詞回しとか、人の出入りで動きをつけるとか、どうりでよく出来てるはずですね。

劇全体としてはリアル志向で、その意味ではまだまだ足りない感じではありますが、間の使い方がそこそこできていて、ふとんの上でペタン座りをしたりと態度もよく出来ていました。本の良さという面もありますが、人物像をきちんと作った上で演技してまして、よかったと思います。まあ新体操部部長役の声が聞き取りにくかったという問題はあったのですけど。

新島高校について。昨年の安中地区演劇祭でとても高い完成度を見せたと思ったら、同じく昨年の県大会では期待外れという感じで、あまり期待していなかったのですが……またやってくれましたという感じです。ほんとよく出来てます。まあそれでも去年の方に軍配を上げますが、県大会よりはよっぽど良い出来なんじゃないかと。コンクールでは難しい台本選びすぎな感があります。

さて上演を終えて、長い拍手のあと、エンドロールという感じで再び幕が上がって、この春で卒業になる人たちと、顧問の先生からご挨拶がありました。この辺もにくいなぁーという感じ。まあ部長(?)さん(=新体操部部長役)の方の言葉は前半BGM大きすぎて聞こえませんでしたが。音響さん、ボリューム下げないとダメですよ。

●全体的な感想

結構楽しかったです。安中文化センターは交通の便は悪いのですが、広くてそこそこ良い会場ですね。新島学園(高校)、あんまり期待してなかったので良い意味で裏切られました。これであと演出をきちんと置いて(重要)、作り込めば県大会突破できるんじゃないかと妄想したり。個人的には、デジカメの充電は切れてるは、登場人物名をメモってくるのは忘れるはと散々でしたけど。お客さん200名入らないと次回から会場がピンチなんて話もありましたが、その情報による新島父兄パワーなのか200人ぐらいは居たように思います。

反面、高崎東高校をみていると、桐生地区の高校演劇で感じたような「頑張ってるけどいまいち伸び悩む」という印象を受けてしまいます。県内の高校演劇関係者が集まって「研究会みたいなことしたらいいのに」とか思うんですけど、どうなんでしょうか。