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最終更新:2006/11/15

場所:桐生中央公民館 - ホール
日時:2004年12月25日(土)

時間高校名演目
10:00〜 桐生第一 続きのない物語
11:00〜 桐生南 メリー・メリー・クリスマス
13:00〜 桐生商業 ゴキブリちゃん殺人事件
14:05〜 桐生 OVER COME
15:15〜 桐生西 居場所にいましょ☆

コンクールではありませんし、あまり評っぽくせずに軽いノリで感想を書きたいと思います。 (個人的なことですが、はりこの脚本が多く上演作品の脚本が読めて幸せです。 しかし本選びにもセンス出ますね……。)

■桐生第一高校「続きのない物語」

作 四次元空間の詐欺師(はりこのトラの穴に掲載)

 

姉と妹。二人が久しぶりに戻った、二人しか居ないはずの家に、 なぜか現れた不思議な少女。彼女は誰なんだろう?  彼女は妹が子供の時に書いた物語主人公だった……。 妖精が現れて、ドレスを着せ、王子様の舞踏会へ……。

といった感じで。シンデレラをもじって子供(の頃に)が書いた物語が、 なぜか突然現実になってしまったというお話です。県大会から約一月半、 お話も演技も全体的に弱かった印象です(=突っ込みどころ満載)。 練習不足は仕方ないにしても、 もっと「胸を張って演技したら違ったかなー」と感じた反面、 作り込まないとこうなるのね、といった感想も持ちました。 それと、人物描写が苦手なのかな。

■桐生南高校「メリー・メリー・クリスマス」

作 渡 佐助(はりこのトラの穴に掲載)

 

一人寂しくすごす少女「かなめ」のもとへやって来た、2週間遅れのサンタとトナカイ、 そして強盗の二人組が織りなすドタバタコメディー。 同じく県大会組なので、練習期間は長くて一月半しかなかったハズなのですが、 『よくここまで作ってきた』とびっくりしました。 掛け合いや間の使い方がうまく、とても面白かったし、実際会場もかなりウケていました。 サンタとトナカイの男二人コンビが絶妙で、非常にバカバカしく楽しかった。 強盗二人組とサンタとトナカイという対比は、 まさにシチュエーションコメディーてすが、それもまた良かった。

「笑い」と「テーマ」という定式にきちっと則った着実かつ安定した話作りですが、 ラストシーンがいまいち思い出せない。つまり、そういう意味では弱かったということでしょう。 メインヒロインの「かなめ」の演技にもあるのかもしれませんけど (一番最初の第一声は良かったんですけどね、とりあえず発声かな問題は……)。 細かいところは色々ありますが、 お客を楽しませる演劇として考えれば、問題なしだと思います。

■桐生商業高校「ゴキブリちゃん殺人事件」

作 高橋宏行(はりこのトラの穴に掲載)
※パンフレットに作者名を書かないのはかなり問題かと……。

 

ゴキブリを殺したことでなぜか刑事に追われてしまう物語。 結局「夢オチ」(正確には「演技でした」)なのですが、 それはいいとしてもちょっとなぁ……という。 各所の演劇はそこまで酷くはないのですが、 どうしてこうイマイチなのかずっと考えてしまいました。

一つだけ思い当たったものとして、 物語が「伏線なし」であることが挙げられると思います。 話の展開に「興味が沸かない」から 観ている方が引き込まれず、結果として笑いもとれない。 何の物語なのかオチをみるまで分からない。 冒頭に、あからさまでも良いから「話全体を引っ張る謎」を提示して、 この劇は何を軸にストーリーを展開するのか 観ている方にきちんと理解させることが出来たなら、 それだけで印象は違ったんじゃないかと、ちょっと感じました。

■桐生高校「OVER COME」

 

トナカイを失い、道に迷ったサンタの手伝い(助手)をさせられてしまう少女の物語。 上演日がクリスマスということもあり、こちらもクリスマスにちなんだお話。 ひたすらに暗転が多かった。 40分ぐらいの上演時間中……10回近く暗転したんじゃないかな。 話の作りもステレオタイプ気味。 人物そして想いを描くことに、 もうすこし気を遣ったらいいんじゃないかなと感じました。

■桐生西高校「居場所にいましょ☆」

作 宮島あいむ(はりこのトラの穴に掲載)

 (写真なし)

曰く初めて『笑い』に挑戦した劇だそうです。 とにかくこれでもかと言うぐらい「変な登場人物」たちが、へんてこりんな掛け合いをしますが、 結局どういうお話かというと「親の都合で転校するのに黙ってるなんて水くさいじゃないか」という感じ。 相当に気合い入れてバカやってますので、笑えていいはずなのですが、空回りという印象でした。 一生懸命やっているのが観ていて分かるだけに、ただただ勿体ない。

もしかすると「バカキャラ」が「バカ」をやってしまったことに問題があるのかも知れません。 というのは、バカキャラがバカをするのは、何一つバカバカしくなく普通のことだからです。 だってバカキャラなのですからバカなのは当たり前。 つまり観客にとって何の驚きも発見も裏切りもなく、 すべてが観ている方の予想の範囲内の行動。 だから笑えない。 おまけに「変な登場人物」しか居ないものだから、 そのバカ加減が(その劇においては)普通になってしまっている。

部員達にきちんとやる気が、気合いがあるのに、どうしてこうなってしまうのか。 人事ながら本当に残念で仕方なく、 誰か適切にアドバイスをしてあげる人が居ないんじゃないかと思わずには居られません。 他校の(県大会常連であるような)演劇部を見学させてもらうとか、 練習を誰か(詳しい人)に見てもらうとか、 相談できる人を見つけることが大切じゃないかなと。

などと、観ながらずーっとそんなことを考えてしまった劇でした (元の台本を読んでみると結構普通な作りなので、かなりアレンジしてるみたいですね……)。