四ツ葉学園「サクラの、その。」

  • 作:高場 光春(既成)
  • 演出:四ツ葉学園演劇部

あらすじ・概要

高校受験の合否の報告を会議室で待つ先生。最後にちえりが報告に来ない。ちえりが来るのを待つ、先生と友人のりょうこだったが……。

感想

「サクラの、その。」は旧太田商業(現市立太田)以来の2度目の観劇です。以前にも書いたことですが、台本の作りが悪くて、特に台詞のセンスがないんですよね……。この上演もそれに足を引っ張られた感はありました。二人の言い合いを止めない先生とか、電話で入学辞退とか、序盤ちえりいつ出てくるの?とかとか。

舞台はホリにして、会議室にある長テーブル2つが中央で合い向かいに。上下(かみしも)にパイプ椅子2脚ずつ。下手奥になぜか長テーブルと生徒用の椅子が置かれています。どうやらベランダという設定で、机はベランダの塀のようです。舞台への出入りは常に上手から。

何度となく素通りでベランダ(という設定の下手奥)に出入りするのですが、これがさっぱり分かりませんでした。会議室の構造とベランダの位置関係はどうなってるの? ドアはどこにあるの? そういう配慮が一切なされていませんでした。

また、机の上(ベランダの塀?)に立つシーンで「危ない」と言っているんだけども、そんな危ない場所に椅子置いてあるってどういうこと? 危ないという台詞はあっても、人物の動きがそこが危険な場所であることを全く示してないので、リアリティがない。それだと嘘になってしまうんです。

最初にも述べたとおり、台本の問題が致命傷に近いのですが、それでもとてもがんばって演じていました。間ややり取りにとても気を使っていました。台詞もよく聞き取れました。上演おつかれさまでした。