前橋西高校「改造人間」

脚本:喜多 淳
演出:大久保 岳

主観的感想

TVのヒーロー物に、演劇的ギャグを取り入れた作品。 笑いを狙っているのは分かるのだけど、不発が多かった様子。 笑える、笑えないの境界は難しいところにあるんだと観ていて感じました。 登場人物達が次々と気持ち独白するあたり、 観客を少し置いて行っている印象を持ちました。 (演技の)動きも適当で、間がうまく計れないのか、 タイミングを伺っている姿を何度も見かけました。 音のつけ方も、何か鳴らしてごまかす、という意図を感じてしまい、 もっと工夫をしてほしいなと感じた作品でした。

審査員の講評(の主観的抜粋)

  • 全体にメリハリがないために、流れがベタベタになる。 もっと、話の流れや、動き、シーンにメリハリをつければ違ってくる。
  • ステージの広さ負け。地区大会よりも広い舞台に、 地区大会で使った大道具を持ってきたのは失敗。 そのため、こじんまりとしたドタバタ感が出なかった。 舞台を狭める選択があっても良かったのではないか?
  • ピン(スポットライト)の外は、隠れているという、 芝居を観る上での約束があるが、 この劇ではピンの外の役者が動いてやりとりをしていた。