2011年度 群馬県大会
- 場所:安中市文化センター
- 日時:2011年11月12日(土)、13日(日)
- 審査員(敬称略)
- 山中 誠也(俳優・日本工学院専門学校講師・劇団昴)
- 野村 耕一郎(群馬県前橋東高等学校 演劇部顧問)
- 鈴木 佳子(群馬県勢多農林高等学校 演劇部顧問)
- 最優秀賞
- 優秀賞
- 創作脚本賞
例年にもましてハイレベルな戦いで、今年は前橋南「荒野のMärchen」、伊勢崎清明「くまむしくらぶ」、新島「女将さんのバラード」の3強。個人的な予想では、前橋南・新島が関東で、清明が次点校かと思いましたが新島と清明が逆という結果でした。完成度文句なしの前橋南と、ちょっとずつ欠点のある清明と新島という感じ。どっちが行ってもおかしくなかったでしょう。
入賞外でも太田市立商業「お葬式」、太田フレックス「他部ぅ」、渋川「贋作マクベス」あたりは関東行っても不思議ではなかった。逆にこのレベルでも関東に行けない(近年の)群馬大会の激戦区っぷりには舌を巻くばかりです。このどれも、数年前なら確実に関東行けるレベルだったと感じます。前橋南と新島が安定的に入賞する状況で、他校が関東へ行くのは相当難しくなってきたなのかも知れません。つまり今年の新島レベルの上演をしても入賞できるかどうか分からないということなのですから。
それにしても近年の県全体のレベルアップは何かあったんでしょうか。良いことなんだけどすこし不思議。
2010年11月15日 記
今年の入賞は隙のない上演が選ばれたようです。つまり欠点の少なさから順位付けされたんじゃないかなという印象を持ちましたが実際のところは分かりません。例年以上に僅差だったことは間違えないでしょうし、桐南については上演時間61分のために関東進出をのがしたのかなとも邪推したくもなりました。
そんなわけで今年もまたレベルがあがり、そして太田フレックス・新島・桐生第一・桐生南・前橋南の5校については独自の色を持ち始めている(劇団と呼んでもよい具合になっている)ため、顧問の影響は大きいにしろ県大会はそれだけ面白く、そして激戦になっています。何年か前なら簡単に(どんな審査基準でも迷われることなく)県を突破できただろう作品を上演しても県大会を突破出来ない。場合によっては入賞すらできない。高女・共愛全盛期の群馬県勢も(全国的に)有名だったようですが、ここから何年かは新たな群馬勢として他県にも知れていくのでしょうか。
どの上演校も「台詞や演技の間」についてしっかり意識していたことは大変凄いことです。数年前は大半の学校が台詞の間など意識してなかったのですから。そしてついにと言うべきか、いよいよと言うべきか、待ちに待ったと言うべきか、劇解釈や演出を本格的にはじめた高校が現れたことも驚きでした。長年口を酸っぱくしてネットに感想を書き続けた身としては嬉しくもあり、同時にこれからは益々感想が大変だなあと感じています。結局考えたの戦いになるわけですから、それこそ慎重に書かねば「なんだこの感想書いた人何も分かってない」となってしまうわけです。より一層の緊張感を持って挑みたいと思います。
今年は、個人的な各校評価と審査員の下した評価には大きな隔たりがあります。今年の審査員の評はとても的確でした。的確すぎてここに感想書くのやめようかなと思ったぐらいです(苦笑)。ですので審査員の評になびく方が安心ではありますし気も楽です。でも観劇した人が違うのだから感想の差は仕方ない。場合によっては感想が的はずれだと笑って頂いて構わない。何言ってるんだと文句を言って頂いて構わない(みなさんにはその権利があるでしょう)。それでも、そういう感想を持った人が一人は居たのだと気に留めて頂ければ幸いです。
2009年11月16日 記