2009年度 群馬県大会
- 場所:安中市文化センター
- 日時:2009年11月14日(土)、15日(日)
- 審査員(敬称略)
- 村松 晴雄(俳優・日本工学院専門学校講師)
- 江原 慎太郎(群馬県立大泉高等学校 演劇部顧問)
- 奥田 雅子(群馬県立館林女子高等学校 演劇部顧問)
- 最優秀賞
- 【関東】新島学園高校「そうさく!」
- 優秀賞
- 創作脚本賞
約1年ぶりの観劇でしたが、とても楽しませて頂きました。公演されたみなさん本当にありがとうございます。そしておつかれさまでした。
入賞について。今年は自信を持って「基準が違えばガラリと入賞校が変わった」と断言できます。だから入賞しなかったみなさんも落ち込む必要はまったくありません。ここのところ毎回書いていますが、上演校全体のレベルの底上げが今年も大きく感じられました。みんな本当に上手くなっています。これはすごいことです。
例えば、ほんの少し前まで「声が聞こえない」「暗転だらけ」「BGMだらけ」「不自然すぎる台詞」(実際にあり得ない説明的すぎる台詞など)といった基本的なことがクリア出来ていない上演がたくさんあり、講評でもよく指摘されていました。今年は該当する上演がまったくみつかりませんでしたし、事実講評でもこれらの指摘はほとんど無かったと記憶しています。
入賞校についての判断が難しくなったというのは、(全体のレベルがあがり)突出した学校が居なくなったと言えます。つまり、どの学校もあと少しだけ上達すれば関東に行けます。講評を聞いていて分かったと思うのですが、どの学校もまったく同じことを指摘されていました。あとはそれをクリアするかしないかだけの差です。
以下に、やや違う角度から総評として出来るだけ丁寧に解説しますので、もしよければ参考にしてください。みなさんの今後の活躍を心より期待しています。
2008年11月11日 記
全国大会の練習を兼ねていただけあって場内を学生アナウンスしたり、メッセージボード設置したり気合いが入っていました。次期、関東大会開催地になるまで廃止されそうな予感もしますけど(^^ それでも気合いの入った運営をお疲れ様でした。関東大会のお客さん、たくさん入るといいですね。
メッセージボードのある高校の感想で「雑。……何ってすべてが」と書かれていた物があり、ある高校宛には包み隠さない正直な記名感想があったようで、少なくとも2日目の上演を真剣に観て感想を書かれた人がいるようです。この「雑」って書かれた言葉だけみると酷いなと思いますが、実際問題として「そう書かれても仕方のない上演だった」というのは感じました。かなり厳しい話ですが、表現の世界に居る以上、高校生だから許されるなんて基準は存在しません。この言葉は出来映えを批判しているのではなく、取り組む姿勢に対しての怒りだったのですね。(是非は別として)
感想ですが、今年は去年の反省を踏まえ「どうやったら改善するか」ということと「それをどう表現したら上演した生徒本人に伝えられるか」という点に注力して書きました。上演した演劇部の人たちが読んで理解出来るように極力配慮しましたが、おかしなところ、書き方がまずいところ(これでは伝わらない等)があればご指摘・ご批判頂ければ幸いです。表現の仕方や着目点など至らない点は多々あるかと思いますが、何かのお役に立つことを願っています。
2007年11月30日 記