伊勢崎工業高校「堅ゆでたまごの中で」

作:山形 美和
補作:青山 一也
脚色:丸橋 美登里
演出:丸橋 美登里

※優秀賞(関東大会へ)

劇の概要

ハードボイルドを目指して、 締め切り間際のハードボイルド作家とそのアシスタントの物語。 締め切りも近い、何も思いつかない、 そうだ「実際に誘拐して助けにくる様子を取材すれば!」から 演劇は始まります。

主観的感想

演劇こんな面白い演劇があるとは!  登場人物の個性がハッキリしているため、メリハリのある笑いが全編で楽しめました。 途中に出てきたある自虐的な人物ネタが一気に笑わせ引き込んだ気もします。 演出も良く、途中追いかけっこをするシーンがあるのですが、 動きが非常に良くてそれだけで楽しかった。 (全員集合のような)ドリフ的とも思われる動きのお約束 (気づかないで両端から探してぶつかったり、 途中、追う側と追われる側の相棒が入れ代わっていたり)は よく研究されているなと感じました。 自己満足に終わらず、終始 お客を楽しませることに徹底していた点がすごいと感じました。

審査員の講評(の主観的抜粋)

  • 追いかけっこのシーンでの「走る」表現。走ると言えば、 舞台の端から端まで全力疾走するのがよくあるパターンだが、 変化を付けて楽しませてくれた。 特に、スローで追いかけている様子を見せたのは良かった。
  • ハードボイルドを目指した割にはハードボイルドになっていない。 例えば、ラストシーンでそのまま終わらずギャグにしてしまったのは、 もしハードボイルドをきちんと目指すのならば少し考えた方がいいかも知れない。