まとめ感想 - 2017年度 群馬県大会

各校のみなさん上演おつかれさまでした。

今年は飛び抜けて上手い学校がなく、それでも一番よく出来ていた「市立太田高校」が最優秀賞となりました。市立太田の何が良かったって、シナリオの構成やラストシーンを考えた演技・演出になっていたところです。正直なところ、全体的な完成度はどの学校も似たり寄ったりだったと思いますが、そこが決め手になったと思います。今年はとても妥当な審査だったのではないでしょうか。

全体の感想

今回、いろいろな学校がコメディ要素のある上演をしていたのですが、大ウケまでとっている学校は少なかったように思いました。観客の数が少ないだけかも知れませんが、昔は会場全体がドッカンドッカン笑う上演もあったのです。オーバーな演技演出による圧倒的なパワーがある上演とかもありました。コメディって難しいですね。笑いを取るのはメリハリと裏切りって言葉で言えば簡単ですけども、実際やるのは容易ではないわけで。

どの学校も「台詞の間」に非常に気を使って演じいて、これは良かったと思います。間がある程度できるようになると、リアクションという感じで要求を高めてしまいがちですが、間が取れるだけでも凄いと思います。あと、今年から照明で空間を区切る学校が増えて嬉しいです。やっぱりムード全然違います。

そういえば台本で「え」とか「あ」とか「うん」とかの台詞を、そのまま「え」とか「あ」とか発声して演じている学校が結構ありました。それ違うんです。台本で「え」と書いてあったら「え」と発声してくれという意味ではなくて、「えっ」という反応をしてくれということなのです。「あ」も「うん」も一緒です。言葉じゃなくて反応が大事なのです。反応がちゃんとできていれば言葉としての「え」は不要なことも多々あります。ちょっと気にしてみてください。

また来年お会い出来ることを祈ってます。