まとめ感想 - 2014年度 群馬県大会

上演校のみなさん、おつかれさまでした。今年はどの高校も実力伯仲。いつも上演終了後に「どの学校が入賞するかな?」って考えてみるのですが、今回はしませんでした……というよりできませんでした。今回はどの学校が入賞しても不思議じゃないと。(他校に比べ)飛び抜けてうまい上演もなく、少し劣るかなっていう上演もなく、どの学校も「一長一短」でありながら十分魅力がある舞台。

そういえば高女、久しぶりに県大会で見ました。昔は県大会常連で県内では有名だったんですよ。生徒創作、なかなか大変だとは思いますが頑張って欲しいです。各校の感想ボードに感想を書いていた高女のサヤカさん(役)の指摘は結構いいところ付いてたと思います。演出をしてみるといいかも知れません。

既成台本の選び方も昔と傾向が変わってきましたね。いわゆるネット台本を選ぶ高校が少なくなった。ネット台本の全部がダメではないのですが、ひどく欠点のある台本も多いですからね……。みんな眼がしっかりしてきたのか、地区大会で落とされてしまうだけなのか。

演技と演出のレベルもあがってきてますね。昔見た関東大会とかよりも、みんな実力高いんじゃないかな。そして、ちゃんと演出が全体を見渡した仕事してるなって思える高校が増えてきたのも喜ばしい。がんばって、応援してる!

感想で長々と書いてしまった学校もありますが、文量が多いからダメとか良いとかいうのは一切ありません。良かっただけに「もっとここを注意すれば」と気になってしまった学校が多く、あまり書いてないとしても細かい問題が少なかったか、もしくは個人的に感想を書くのが苦手な内容という感じです。今回はとても良いものをたくさん観させて頂いたので、負けないぐらい気合入れて感想を書きました。

それぐらいみんなの上演は熱かった!

2014年11月13日 記

2014年度 群馬県大会

まとめ感想 - 2013年度 群馬県大会

今年は事前にパンフレットすら読まずに上演を見ていたのですが、観ていて「これ演出されてないな」と思った舞台は必ず演出不在でした(○○部演出含む)。県大会のレベルの高さは例年書いていることですが、演出をきちんとしない限り県大会は突破できないと思います。

……といいつつ、優秀賞の高崎商科大学付属「雰囲気のある死体」は演出不在だったのですが。観ていて明らかな演出配慮不足を感じたので入賞するとは思っていましせんでした。台本選びの面白さが評価されて、完成度は高くとも有名台本だったので新田暁あたりは上位大会に行けなかったのかなという感想を持ちました(もちろんそれだけではないけども)。有名台本で県大会突破はハードル高いのかもしれませんね。

2013年11月12日 記

2013年度 群馬県大会

まとめ感想 - 2012年度 群馬県大会

  • 有名台本が多かった。
  • 現代劇かつ等身大の高校生(ないしは中学生)という劇が多かった。
  • 結果、印象が似てしまうのは必然で頭の中で少し混ざりそうなところですが、どの上演も個性があった。

前橋南の上演は、完成度はもとより、舞台設定で他と明らかに違うのもポイントだったのかもしれません。明らかに印象に残ってますから。ですが、安易に歴史物や突飛なものに走るのはあまりオススメはしません。純粋に演技・演出力勝負になっているのは別に悪いことではないし、台本をきちんと読みこなし、しっかりと解釈して、それを演出することは難しいけども、それこそ一番大切になことだと個人的には感じています。それに演じてみたいものを演じるのが一番です。

ひとつ感じたことは「県大会に行くつもりで芝居を作らないで、初めから全国大会に行くつもりで芝居を作ってみたらどうかな」ということです。芝居を作りながらふと立ち止まって考えるのです。「この上演ではたして全国に行けるだろうか?」と。

全国が想像つかないなら関東大会でも打倒「前橋南」でも構いませんが、どの学校も実力をかなり付けてきているので、更に上を目指しそのためには何が必要かと考えることも大切なんじゃないかなと思いました。個別具体的にどこをどうするとかいうことも大事ではありますが、その一方で更に上を行く演技・演出をするにはどうしたら良いのか、というような思考も大切ような気もします。

関東大会は観劇に行く予定ですので上演、そして運営も頑張ってください。上演されたすべての学校におつかれさま、そしてありかとうございました。楽しかった。

2012年11月13日 記