入間向陽高校「ポリエンヌ」

装置のない素舞台で繰り広げられる、魔法少女モノ(笑)。ばかにしてるわけじゃなくて面白かったんです。登場人物の男キャラがひょんなことから「愛と光の戦士、ピンキーポリエンヌ」となって、街を脅かす悪者たちと戦う。写真こんな感じ(部活の公式ブログへリンク。県大会)。

最初のシーンで、SSとかサスとかで切り替えながら話を進めていって「テンポが悪いな」「分かりにくいな」と思っていたのですが、ギャグなどに対する演技・演出が大変優れていて、だんだんと観客を笑いに巻き込みながら、最後は観客に「Let'sピンキーと声で応援させられる」という大胆な演出。もしもそこまでに観客を巻き込めてなかったら「総白け」となりかねない危険なシーンですからね。それを難なくやってこなす自信と演出のなせる技でしょうか。

最初、この主人公を「女子が男装して演じてる」と思ってたんですが、どうやら本当に男子だったようで。背格好はともかく、声が女子っぽい(男子の声をしている女子っぽい)男子だったようでめずらしい。よく似合っていました。

内容をどうのと語るのも野暮ってもので、とにかく面白かったし、そうかこんなのもアリかと思わせてれるよい上演でした。