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受賞コメントが審査員(青木氏)から説明がありました。
賞 | 県名 | 高校名 | 演目 |
最優秀賞 |
埼玉 |
秩父農工科学高校 |
「サバス・2」 |
【受賞の理由】なんでこんなに装置と役者がJointするのかなという印象の演劇でワクワクした。それが裏切りなのかもしれないけど、どうなっているのだろうと感じた。ラストについてはもう1捻りほひいところで、そこは未成熟に感じた。 |
優秀賞 創作脚本賞 |
埼玉 |
筑波大坂戸高校 |
「絶対矛盾的緑望論序説 ~ようこそグリーンマンパラダイス~」 |
【受賞の理由】好きな作品で完成度が高いが、その一方で裏切りがなく隙がない。お客をよく引き込んだものの、隙間がなく観客を「えっ?」と引きつける盛り上がりがあるとよかった。 |
優秀賞 |
長野 |
岡谷南高校 |
「変身」 |
【受賞の理由】作品の完成度が高く美しかった。主人公の家族の想いと、それに対する主人公自身の気持ちといったもっと人間的な部分がやや描画不足だった。 |
優秀賞 |
栃木 |
作新学院高校 |
「TSUBASA」 |
【受賞の理由】高い完成度でしたが、脚本をもっと練り上げてもよかったんじゃないか。 |
順当な受賞といっうことろでした。個人的には変身がもっといいのかなと思いましたが、心理劇という面を考えてなかったので講評にて反省したりしてました。TSUBASAについては個人的には、脚本がちょっとなーというところでしたが。グリーンマンとサバス・2を比べるとやっぱり後者に軍配という感じですね。それぐらい、秩父農工科学高校の演劇としての完成度は圧倒的でした。非常に役者が立っているんですよね。
創作脚本については、顧問創作を含めてもグリーンマンが順当かなというところです。深みに迫れなかった点などはあるものの、完成度としてはこの中では一番。素早く多面的に見せた劇自体が本の評価をあげたというのもあるでしょう。
- 場所:彩の国さいたま芸術劇場大ホール
- 日時:2006年1月14日(土)、15日(日)
- 審査員(敬称略)
- 青木 勇二(日本工学院専門学校 演劇科講師)
- 若杉 民(俳優。劇団民藝所属)
- 内山 勉(俳優座、前進座などの舞台美術)
- 西川 裕人(千葉県高校演劇連盟 顧問)
- 篠崎 隆雄(神奈川県立新羽高校教諭、劇作家集団「ステージの会」会員)
- 最優秀賞
- 優秀賞
- 創作脚本賞
賞 | 県名 | 高校名 | 演目 |
最優秀賞 |
静岡 |
富士高校 |
紙屋悦子の青春 |
優秀賞(全国大会へ) |
静岡 |
三島南高校 |
うぉーっっ |
優秀賞(全国フェスティバルへ) |
山梨 |
甲府昭和高校 |
靴下スケート |
優秀賞 |
茨城 |
水海道第一高校 |
リングの中の王子様 |
優秀賞 |
神奈川 |
麻布大学付属渕野辺 |
幕末ジャイアンツ |
創作脚本 |
山梨 |
甲府西高校 |
盤上の沖縄戦 |
審査過程について発表後にコメントがありました。最優秀賞の富士高校は非常に美しい台詞回しと姿勢が高く評価されてとのこと。次いで三島南高校の「うぉーっっ」と甲府昭和高校の「靴下スケート」で割れたが、最終的には投票で前者に。残りは靴下スケートと、あとはすんなりと「水海道第一高校」「麻布大付属淵野辺」が決まったとのことでした。
最優秀賞は誰が観てもというところでしょう、文句なく。1日目を観ていないので、まああんまり何ともいえませんが(靴下スケートは予想外でしたが)。こうして見ると静岡が強いですね。県外の情報はかなり疎く、人口の多い東京、神奈川あたりが強いのかなと単純に考えていたのでちょっと意外でした。たまたま今回そうだったのか、人口とは関係なく盛んな地域とそうでない地域があるのかなーという印象です。
創作脚本については、着想を評価されて「盤上の沖縄戦」というところみたいですが、個人的には「それください」の方がよく出来ていると思います。むしろ上演台本をお探しの人(?)には「それください」を勧めます、非常に良いです。
- 場所:神奈川県立青少年センター
- 日時:2006年1月13日(土)、14日(日)
- 審査員(敬称略)
- 青木 勇二(俳優。日本工学院専門学校 演劇科講師)
- 瀧川 真澄(俳優。各地で演劇ワークショップを指導)
- 内山 勉(俳優座、前進座などの舞台美術)
- 中澤 武志(関東高等学校演劇協議会顧問)
- 青山 一也(群馬県立桐生南高校教諭、同演劇部顧問)
- 最優秀賞
- 優秀賞
- 創作脚本賞
賞 | 県名 | 高校名 | 演目 |
最優秀賞 |
栃木 |
栃木高校 |
塩原町長選挙 |
優秀賞 (全国フェスティバルへ) |
新潟 |
三条東 |
例えばジャニスのソウルフルナンバー |
優秀賞 創作脚本賞 |
栃木 |
作新学院高校 |
ナユタ |
優秀賞 |
群馬 |
新島学園高校 |
桜井家の掟 |
結構意外な審査結果でした。最優秀賞もあるかと思っていた筑坂の選漏れ、一緒に観ていた人と共に首をかしげた三条東の入賞、入賞はしないだろうと思っていた新島の入賞(個人的にはあの出来では入賞して欲しくなかったです)。最優秀賞だろうと思われていたナユタ(作新)に代わり、最優秀賞は難しいかなーと思われていた、栃高の最優秀賞など。
今回の審査基準の推測は簡単、観て面白かったものです。舞台や照明などを含めた演劇技術や総合力で考えれば、筑坂、作新、栃木、前橋南、新島あたりだと思うのですが、筑坂については感想で述べたとおりで、前橋南については講評で「脚本で80%決まる」と述べられていた意味、そのままでしょう。栃高については、装置なし、照明的演出もほぼなし、BGMも普通。唯一飛び抜けたテーマに関連する演出(演技)の驚異的な完成度、そして何より本の面白さということなのでしょう。
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